こんにちは、かりんです。
児童英語講師の良くあるお悩みについて、解決のヒントになるような記事を『こうすれば上手くいく!これから子ども英語講師を始める方へのアドバイス』というシリーズでまとめています。
児童英語講師は、子どもに英語を教えているだけでは務まりません!適切なコミュニケーションをとることで、普段のレッスンが上手くいくだけでなく、途中退学を減らすことができるんです。
そうです、コミュ力は地球英語教室を救うの巻!
この記事は、以下の方々へ向けて書きました。
- これから児童英語講師を目指す人へ
- クラス運営が上手くいっていない現役児童英語講師の先生へ
参考になると嬉しいです☆
なぜ、児童英語講師にコミュニケーション能力(コミュ力)が必要なのか?
フランチャイズの子供英語教室・講師の場合
自営業者なのでチラシやポスターの掲示をお願いするために、近隣のお店を周る営業活動も必要です。生徒集めもすべて自分から働きかけなければ、何も始まらない!
また、駐車問題など近隣に迷惑をかけるかもしれないので、事前に根回しをしておく必要がある。
施設を借りている非常勤の子ども英語教室・講師の場合
①施設関係者
②保護者
③生徒
④所属している語学学校のスタッフ
など、コミュニケーションを取る相手によって自分の立場が少しずつ変わるので、臨機応変に対処できるコミュ力が必要だから。
まずは無料体験レッスン。初対面の保護者・子供達との出会いから
児童英語講師はみなさん、明るくてフレンドリーな人が多いです。
もし、ちびまる子ちゃんの、野口さんのような先生がいたらどうでしょう?野口さんタイプ、友達にひとりは欲しいけれども、子どもを預けるにはちょっと心配ですよね。初対面の子供は、もしかしたら不気味さのあまり泣いてしまうかもしれません。
児童英語講師の無料体験レッスンで、気をつけること!
子供の目線に合わせて、腰をかがめる。
年少さんにはやわらかい雰囲気、年中・年長さんには明るくパワフルでもOK!
講師はなるべく明るくやわらかい色の洋服でレッスンすると、子供受けが良い。
安全面に気を配る。
できたことは、しっかり褒めてあげる。
集中して発話がバッチリな子、大人しいけどしっかり理解している子、元気すぎるけど楽しく参加している子、泣いちゃう子など、子供は体験当日のコンディションによって、保護者の期待を裏切ることもある!
そんな時、1人1人の保護者に子供の様子を褒めたり、適切なフォローができるか?
入学説明会で、保護者に『今すぐ英語習わせなくちゃ!!!』と説得力のある営業トークができるか?
なかなか難しいですね...特に最後の2つは、ワタシの苦手とする分野です(*_*; 目は2つしかないので、初対面の子供達の良いところを短時間で発見し、各保護者に伝えることの難しさ!
営業トークも、講師によって得手不得手があるようですね。初対面相手の営業トークは、度胸とある程度の押しの強さが必要ですね。
いよいよ新学期が始まり、ココから信頼関係を築き始める
英語の習い始めは、期待と不安が入り混じっているはず。
持ち物や宿題のやり方など、細かいフォローが保護者へ安心感を与える。ワーキングマザーは、送り迎えで会えないことが多いので、気軽に取れる連絡方法をはじめに確認するべし。
また、最近のお母さまはLineで連絡を取る場合が多いので、ワタシ、かりん講師も連絡事項はLineが主流。既読がわかるので、レッスン時間の変更や持ち物・課題など、緊急性のある連絡に重宝しています。
さらに、送迎時に保護者と顔を合わせる時は、短いブリーフィングを忘れずに!短いコミュニケーションでも積み重なると、1年経つ頃には信頼関係の基礎を築くことになるはず。侮れませんゾ!
新規生は、教室に通い始めて3か月と夏休み明けのケアが重要<退学防止!>
習いたては子供達はやる気満々!宿題だって進んでやります☆でも、だんだんレッスンに慣れてくる3か月目頃...子供達のテンションも、少しずつ下がってくるようです。特に、家庭学習の面で保護者から相談を受けるのが、この頃。
まあ、恋愛でもそうですよね。つき合いはじめは何もかもが新鮮で、わくわくして...3か月経つと最初の危機が訪れる、というような。
英語もそうです!繰り返し毎日聴いていた家庭学習用教材も、いつしか週1か週2くらいにおさまります。
家庭学習の進め方は、ライフスタイルによるので一概にコレが一番!というものはありません。保護者の話に耳を傾け、質問をしていくうちに、保護者自身が問題点に気づくことも結構ある。保護者の方で話をしているうちに、頭が整理されるみたいです。
コチラからも提案するけど、一番大切なのは保護者の話に耳を傾けること。話を聞いてもらう満足感もあるみたい。
夏休み明けも、英語離れの危険な時期。そんな時は、上からニンジンではないけれど、10月のハロウィンと12月のクリスマスを楽しみにしてもらえるよう、小出しにイベントの楽しさを話していきます。先に楽しいイベントが待っていると、子供って頑張れるものなんですよね☆
保護者とのコミュニケーションは、信頼関係ができるまではなるべく対面がおススメ!
メールやLINEだと表情が見えないから、ちょっとした誤解も生まれやすい。
単なる連絡事項なら、文字での対話でも正確に伝わるのでOK!でも、信頼関係を築くまではいかない。
対面で話すことのメリットは、やはりたわいのない雑談ができることではないでしょうか?
斉藤孝著『雑談力があがる話し方』では、相手との距離を縮めたいときに効力を発揮するのは、トーク術ではなく雑談する力だという。雑談というのは、あなた自身の人間性とか社会性といったものがすべて凝縮されている。たった30秒の何気ない会話の中で見破られてしまっているということです。
本書引用
私たちは、無意識のうちに、この人に近づいていいのかどうかを、雑談という"リトマス試験紙″を使って瞬時に判断しているのです。
その人が豊かな人間関係の中で育ってきたんだということや、人格的な安定感のあることが雑談から伝わってくるということ。
相手との「気まずさ」を解消し、場の空気を作り、互いの距離を縮める能力である雑談力を身につけることで、人間関係も仕事も一気に開けます。
ワタシも、良い信頼関係を築けている保護者とは、例外なく雑談を定期的にかわしています。もちろん、クラスの子供達ともレッスンの合間に短い雑談をして、距離を縮めたい!そんな雑談力、つけてみたいですよね。
かつて、『顔の見えないコミュニケーション』で失敗した話
メールやLINEだと表情が見えないから、ちょっとした誤解も生まれやすい。むかし、非常勤講師になって3か月目に、メール連絡で大失敗をしたことがあります。
荒れ放題の小学生の生徒を引き継いで、3か月目...子供達の態度は改善しなかった。引き継ぎ当初から、本部スタッフには相談していたけども。
そろそろ保護者へ事情を話すべき時!とばかりに、子供達の現状を保護者達にメールで連絡した。保護者の面識がほとんどない状態でイキナリ、ネガティブメールを送っちゃったのです!
ご想像のとおり、本部スタッフへの苦情電話が何件もかかってきました!保護者からは『ダメ講師!』のレッテルを張られ、信頼関係をこれから築く前に、ワタシへの不信感をてんこ盛りにしてしまった。
幸いにも本部スタッフには現状が伝わっていたので、お咎めなく同情&激励されました( ;∀;)
けれども、いったん地に落ちた信頼は、一から信頼関係を築くのは数倍ハードなものでした!幸い、保護者の方々は良い人達だったので、2年くらいで関係が修復できました!
これを肝に銘じて、日々コミュ練(コミュニケーションの訓練)をしてます。
新規生・継続生が混合のクラスは、習いたての子供が楽しめているか見守る
クラスの雰囲気をコントロールするのも英語講師の役目。
なるべく公平に接したいものだけど、やっぱり気になるのが新規生。
と、時々アイコンタクトを取って安心させてあげると良いです。
過去にクラス内で密かな嫌がらせがあったケース
かつてフランチャイズ時代に高学年女子クラスで、軽くイジメっぽい雰囲気になったことがありました。
6年生女子の中に一人、5年生女子のいたクラスで、5年生女子が悩みを打ち明けてくれました。
それから、数回のレッスンではボス的女子にワタシからこんなメッセージやアイコンタクトを送り続けた。
数週間後、徐々にクラスの雰囲気は和やかに。もしかしたら、無意識にワタシが5年生女子を贔屓していたのがボス的女子に伝わり、嫌がらせに発展していたのかもしれません。
クラスの雰囲気が悪くなると、学習に多大な悪影響が出てくるので、常に楽しく前向きな雰囲気作りを整えるのも、子供英語講師の役目なんですね。コミュ力ってホント大事!
保護者は子供が英語を上達しているか、確認したいもの
児童英語講師セミナーでも、たまに話題になります。
保護者が子供に
言われた子供は
幼児ならば、照れも少なく素直に美しい発音で習ったことを話してくれるでしょう!
けれども3年生以上の子供は、羞恥心が先に立って親の前では英語を話してくれないのでは?親に自分が英語で話している姿を見られたくないという反抗心もあり。
そんな時には、保護者へこんな風に伝えます。
これで、ほぼ解決します。子供たちは反射的に英語で答えてくれるでしょう('ω')
子供に英会話を習わせる目的は人それぞれ。一方的に、講師の価値観を押しつけず、保護者の意向を会話等のやりとりで読み取る。
保護者によって、英語への温度差が違います。
子供に英語を習わせる目的は人それぞれ
子供が楽しく長く続けてほしい。英語が好きになってほしい。
小学生のうちから、英検などの資格にどんどん挑戦してほしい。
会話力を身につけてほしい。家族で海外旅行へ行くときには、頼りにしているよ。
中学・高校の英語でつまづいてほしくない。教科としての英語が得意科目になってほしい。
発音がネイティブ並みになってほしい。
などなど。お話しを伺って、できることはお手伝いしていくスタンスが良いですね☆
親の意向と子供の意向が異なり、子供が英語嫌いになりそうな時は、どうすればいいのか?
児童英語講師のセミナーでは時々、こんな話を聞きます。子供が嫌々習わされているケースですね。
生徒は英語をやめたくて、授業中もやる気がない態度。でも、親が辞めさせないからしょうがなく、高学年まで通っている。
けれども、やる気のない生徒なので、長く通っても家庭学習をしないから、身につかない。したがって、授業にもついていけなくて、ますますツマラナイ!の悪循環(*_*;
これは、はっきり言ってお金と時間の無駄。そして、先生の労力の無駄。
例えばこれが低学年なら、英語好き♡に修復できるかも。けれども、高学年まで英語イヤイヤ病をこじらせちゃっている場合は、一旦英語はリセットしちゃった方がマシだと、ワタシは思うのです。嫌いな英語を無理強いしても、さらに英語嫌いになるだけなのでは。
保護者とじっくり話し合った方が良いですね。休学して様子見るのも手です。
復帰後は、本人もやる気があり自主的に頑張るようになりました!
まとめ
児童英語講師には、コミュニケーション能力がマストアイテム!
特に大事なのは、①保護者 ②子供 とのコミュ力。
募集時期は、プラス営業トークと押しの強さも大事。
新規生のケアでは、保護者のお困りな点を早めに解決させてあげたい。
保護者とのコミュニケーションは、なるべく対面で。雑談力を鍛えて信頼関係を少しずつ築いていきたいもの。
保護者からの相談は、聞き上手に徹すること。講師が話しすぎない!
保護者へのネガティブな話は、必ず対面で行うこと。
クラスの雰囲気を左右するのは、先生のチカラ次第。常に穏やかな雰囲気でレッスンをしたいもの。
保護者や子供達に悩み事を相談されたとき、助けになるのは今までの経験。講師は失敗から学ぶことも多いので、できるだけ沢山のケーススタディを持つことで、豊かな実践的なアドバイスができるはず。
児童英語講師はこれで学びはおしまい!というものではないんですね。新人講師でも、ベテラン講師でもそれぞれの課題があり、常にPDCAを回していくことで、過去の失敗を生かして少しずつ素敵な講師に成長していくものなのではないでしょうか。
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